生息地及び飼育環境
生息
生息環境について
野生のゴールデンハムスターは、岩の多い砂漠で地下にトンネルを掘って住んでいます。昼間はこの巣穴で寝て、夜になると食べ物を求めて外へ出ます。雑食性なので、小さな虫、植物の種、果物などいろいろなものを食べます。たいてい一匹で生活していて他のハムスターと出会うとけんかをします。オスとメスは子供を作るときだけ一緒にいて、それが終わるとまた一匹ずつで生活します。（ただしドワーフハムスターはつがいで生活しています。）冬は冬眠し、春になると活動を始め、子を産み育てます。子供を産むのは野生では年に１〜２回です。
地中に穴を掘って生活しているハムスターですが、中の様子はというとアリのようにいくつかの部屋を作り、生活しています。主に餌を貯蔵しておく部屋、尿やフンをするためのトイレの部屋、そして、昼間眠るための寝床の部屋などが主にあります。子育てもこの部屋で行い、冬眠するときは入り口を岩でふさぎます。生息地
ゴールデンハムスターの生息地は中近東や東ヨーロッパの砂漠、チャイニーズハムスターはヨーロッパ東南部からアジアにかけて、ドワーフハムスターたちはロシアやモンゴルの出身です。飼育環境
- なるべく５０〜６０ｃｍ四方以上のケージを。地面には床材をたっぷり敷き詰めます。床材は主に木を細かく削ったおがくずや、草を干して乾燥させた干し草が理想的です。
- また、暗くて狭いところが大好きなハムスターには巣箱も必要です。もっとも、ウチでは当初プラスチックの家を購入して取り付けていたのですが、結局かじってダメにしてしまうので、空のティッシュペーパーボックスを半分に切り、ビニールの部分をはがしたものを家の代わりに使用しています。これなら汚れればすぐに捨てられるし、かじられても問題ないので経済的です。
- そしてハムスターといえばやっぱり回し車ですね。夜行性な上、活動的な彼らにとって、運動不足とストレスを解消する機具は必要不可欠です。ゴールデンならば大きめでところどころに穴が開いているデザインのものを、ドワーフ系は体格が小さいので、やや小さめの、乗っかるところに穴の無いものをおすすめします。（手足が穴の中に入って、うまく回りませんので・・・。）これも結構まわすやつだと消耗が激しいので、１〜２ヶ月に一回は買い換えることがあります。
- 意外と頭のいいハムスターはトイレも決まったところでします。トイレを設置することで掃除も楽になります。市販されているトイレの容器にこれまた市販されている砂を敷き詰めます。これで完成。ウチでは砂はねこ砂を使用しています。
- 後はえさ入れって言ったところでしょうか。
病気について
ハムスターは病気をギリギリまで隠す動物です。「何か変だな」と思ったときにはもう手遅れかもしれません。そうならないためにも常日頃からよく観察しましょう。
目の病気
- 結膜炎
結膜に炎症がおこる病気です。ハムスターの目にごみが入ったり、ハムスター自身が目をこすったりつついてしまうことから発生します。これにより、涙や目やにが出るようになるという症状が現れます。予防するにはハムスターの目に刺激を与えないようにするのが一番です。ケージ内の衛生管理をしっかりと行い、ほこりの原因になるような床材やトイレの砂などを置かないようにします。
- 眼球突出
頬袋をつかんでハムスターを持ち上げてみると、目がぐっとせり出して落ちそうに見えることがあります。このようにハムスターの目は強い刺激を受けて飛び出してしまうことがあります。特に肥満気味のハムスターは、眼窩（目の入っている穴）に脂肪の膿がたまると目が突出してしまうことがあります。
上記の二つの病気を治療するにはどちらも目薬を指すことが大切です。しばらく様子を見た後は必ず病院へ行きましょう。 - 白内障
ハムスターが年を取るにつれて非常に多くなる病気です。原因は遺伝によるもの、内臓の病気によるもの、老人性のものなど様々です。症状は正面からハムスターを見ると目の中央部分が真っ白になっているのが分かります。また、目やにも出ます。これに対する治療法はありません。 しかし、ハムスターはもともと目の悪い動物なのでたとえ白内障になっても嗅覚や聴覚に問題が無ければ普通に生活することができます。お腹・泌尿系の病気
泌尿系にもたくさんの病気がありますが、ほとんど共通して考えられるのが、偏った栄養の摂取です。要はバランスの取れた食事をさせ、適度な運動をさせることが大切なんですね。
- 下痢（ウエットテイル）命にかかわる病気です。原因としては、ばい菌、カビ、寄生虫、ウイルスなどのほか、食あたり、神経的なものなどがあります。ウエットテイルの本名は「伝染性回腸過形成炎」。外見からは判断できません。下痢が起こると尻尾がぬれることから、下痢全体の俗称として、ウエットテイルという言葉を使っています。症状は文字通り、下痢、軟便、食欲低下、脱水症状などが現れます。フンが少しでもやわらかいようなら、注意したほうがよいでしょう。予防するにはお腹の菌を強化するためにビフィズス菌、乳酸菌をを与えるようにします。衛生管理にも気をつけ、脂肪分の高いものを与えすぎないようにするのが重要です。
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